2025年2月21日(金)、那覇市のOkinawa Innovation Labにて、2024年度の沖縄デザイン経営 実践型伴走支援プログラム「魂に響くデザイン経営でビジネスを強くする」の成果報告会を開催しました。
今年度の支援対象企業である東村の株式会社東村Pineapple Lab.、糸満市の株式会社ハーバーゾーン日本、那覇市のTSUBOYA BASE株式会社の3社の支援チームは10回近くもセッションを重ね、当日の発表に向け準備を進めてきました。
株式会社東村Pineapple Lab.(東村)
- 課題:起業フェーズにおける経営ビジョンの明確化
- 支援内容:経営者の想いをヒアリングし、ビジョン、ミッション、基本指針を策定しました。起業フェーズにおいて、どのような価値を提供する企業なのかを明確にすることが重要であり、6カ月にわたるヒアリングの中で経営者の想いを言語化し、組織の方向性を具体化しました。

〈ビジョン〉
挑戦の種を蒔き、地域の活力を育む。
〈ミッション〉
「農業の価値を追求する研究所」として、
東村から持続可能で魅力ある地域の農業モデルを共創する。
〈基本指針〉
(地域)
・環境に配慮した持続可能な資源活用を推進する。
・東村内外の企業と連携し、事業基盤を強化しながら人材を育成する。
・地域と共に成長し、東村ブランドの価値を高める。
(事業)
・東村産の素材を活かした高品質な製品を提供する。
・未活用資源を有効活用し、新たな市場を開拓する。
(お客様)
・顧客ニーズを的確に捉え、品質を徹底管理し満足度を高める。
・お客様と信頼を築き、長く愛される価値を提供する。
(社員)
・若者がやりがいを感じる職場をつくる。
・社員の成長を支え、多様な価値観を尊重する環境を整える。
と整理しました。

株式会社ハーバーゾーン日本(糸満市)
- 課題:複数の事業領域があるため、企業の強みや価値が明確に伝わりにくい
- 支援内容:事業の定義を「課題解決型商社」とし、ブランドメッセージを明確化。多岐にわたる事業展開により顧客からの認知が難しくなっていたため、企業の本質的な価値を整理し、明確なビジョンとミッションを策定しました。

“困った時のハーバーゾーン日本”
〈ビジョン〉
沖縄に強い産業をつくる。
〈ミッション〉
制約を可能性に変え、沖縄から世界に誇れる企業を生み出し、
未来への成長エンジンとなる。
〈バリュー〉
「ない」を「ある」に変え、夢をカタチに。

最後は、代表者の経歴や想いを綴った物語(エピソード)をつくり、AIに朗読をさせる演出で会場を盛り上げました。
TSUBOYA BASE株式会社(那覇市)
- 課題:「TSUBOYA BASEとは何者なのか?」の明確化
- 支援内容:代表者の背景を基に企業のパーパスを策定。代表者が琉球空手の剛柔流の宗家であり、3つの事業のうち1つが空手に関連していることから、組織の成り立ちと理念を整理し、沖縄の文化や歴史を継承する企業としてのアイデンティティを言語化しました。


〈パーパス〉
「先祖から受け継いだ高貴な理念を未来に継承する会社」
〈方向性〉
沖縄の先達が築いた平和の理念を世界へ広げる企業としての使命を果たす。

今後の展望
2024年9月から開始した各社の伴奏支援では、9〜10回のヒアリングを重ねながら、経営者の「根っこにある想い」に迫る取り組みを行いました。組織の理念や経営戦略の基盤を作り上げることにより、企業が今後の成長フェーズで活用できる指針を得ることができました。
またヒアリングの中では、各社が持つ知的財産や無形資産に気づくためのセッションも実施しました。このプロセスを通じて、企業は自らの独自性や競争力の源泉を再認識し、経営の強みとして活用する視点を得ることができました。
今後は各企業が実践フェーズへ移行し、今回確立したビジョンを具体的な事業活動へと反映させていきます。
DIOは引き続き各社をサポートし、それぞれの企業が持続的に発展できるよう伴走支援を行ってまいります。